ピカピカの袖口 

男の子の袖の画像


 この時期、同級生のユウタの袖口は、ピカピカに光っていました 


 鼻水を拭いて、それが渇いてまた拭いて…


 ユウタの袖口は、お日さまの光りを独り占めしているようにいていました 





 ユウタが公務員になった時、同級生が金色のアームカバーをプレゼントしました 


 ユウタは苦笑いでそれを受け取り、にはめ、両手を高く掲げました 


 「このアームカバーで、またくお日さまの光を独り占めするぞ!」


 とでも言っているようでした 





 コチサ
ユウタは今、どうしているんだろう? 





 久しぶりに、街で鼻水を垂らしている子どもを見かけました 


 お母さんがティッシュを渡しました。


 その子はティッシュを無視して、袖口を使って拭き取りました 


 お母さんは、その子をりました。


 叱っちゃったら、もうしなくなっちゃうよ 


 何度も何度も拭かないと袖口はかないのに、お母さんったら





 の散歩道…


 寒さのせいか、あの頃と今が交錯して「うたかた」の世界を彷徨っていました 


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