一等賞 

国旗の画像


 中学コチサ
「浩二! ガンバレ! ガンバレ! 


 かつて小学校の運動会は、10月10日の「体育の日」に行われることが多かったと記憶しています 


 中学生のコチサは、弟:浩二の応援に毎年駆け付けたものでした 





 中学コチサ
「どうして、こうやって右足と左足を早く回転させられないの? 


 小学浩二
「あまり早くやると足が絡まってぶんや (/_;)」


 中学コチサ
「姉として、一度は弟の一等賞が見たいよ 


 小学浩二
「じゃぁ、来年は頑張るで…(*^^)v」





 しかし浩二は一度も一等賞を取ることなく卒業しました 


 最後の運動会の前日…





 6年生浩二
「サチコ姉ちゃん、明日は来んでええで (ーー;)」


 高校コチサ
なんで 


 6年生浩二
「明日も一等賞は無理や。
今日の練習でもダメやったし ^_^;」


 高校コチサ
「一等賞で無くてもええで。
明日は浩二の小学校生活最後の走りを見れればええ 


 6年生浩二
「でも姉ちゃんはボクが3年生の時『姉として、一度は弟の一等賞が見たいよ』と言うとった (・。・;」


 高校コチサ
「そうやで。
でもまだまだ先は長い。
お前の一等賞はまだまだこれからや。
大人になって会社に入っても、お父さんの農業を継いでも、いつかなんかの一等賞になるのが見れればええんや 





 それから数年後、高校生になった弟から上京しているコチサに電話がありました 





 高校浩二
「姉ちゃん、一等賞になったで (^^)/」


 上京コチサ
「おめでとう。
で、何の一等賞や 


 高校浩二
電卓計算コンクール忘れてしまったけど、確かそんな名前(^_^;))や。
香川県の代表で四国大会に出る事になったで ヽ(^o^)丿」


 上京コチサ
「なんだかよくわからんけど、よく頑張ったね 


 高校浩二
「ボク、やったで。
姉ちゃんもしいやろ (*^^)v」


 上京コチサ
うん、まぁ 





 コチサ
「で、今だから聞けるけど、あの『電卓計算コンクール』って何だったの 


 浩二
「うん、あの時代にたまたま導入された新制度だったんだけど…
なんだかいつの間にか尻すぼみで終わってしまった大会なんだ (^_^;)」


 コチサ
「今でも電卓打ちはいの? 


 浩二
たぶん、税理士さん並みに早いと思う ^m^」


 コチサ
「でも税理士さんにはならなかったんだね 


 浩二
「税理士には電卓打ちが早くてもなれへん。
頭が良くなければなれへんよ 





 屈託のない無邪気なところだけは何も変わってない可愛い弟なのに、見た目はおっさんなのが何故か悲しい姉であった 


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