背中の温もり 

田んぼの画像


 夕暮れの田舎道、母の背中でぐっすり眠る娘…


 長い影がふたつ…





 
「重いやろ、ワシが背負う 


 
「大丈夫ですよ。
娘を背負うのは母親のめです。
それにあなたの抱えている農機具はこの娘の何倍も重いです (#^.^#)」


 
「ええから、こっちに渡しなさい 





 おんぶ紐が母から父へ…


 娘は夢の中で、フカフカのソファからガッシリしたベッドへ移動した気がしましたが、「なんかこっちも気持ちよい」と目を開ける気も無いようです 





 
「今年も豊作ですね (^^)」


 
「また稲刈りが大変だ!」





 そして我が家の灯りが見えた辺りで父の歩みが止まり、おんぶ紐が解かれ再びフカフカのソファへ…





 
「母さんには、ずーとお前が背負って来たことにしてくれ。
赤ん坊を背負ったなんて男の沽券にかかわるからな 


 
はい ^_^」





 一家の主人は妻と姑をどちらも立てる言葉を選び、妻はその優しさに「ありがとう」ではなく「はい」と応えます 


 の声…


 ラジオからは大相撲の拍子木と呼び出しの澄んだ声…


 玄関を開けると姑の自慢の味噌汁の匂い…


 あの時代、どの子どもも「自分が世界一せな子ども」だと、みんな知っていました 


コメント:

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する