新入生1 

井の頭線の画像


 先週の事です 


 早朝、井の頭線に乗っていると、隣の席の母子の会話が聞こえて来ました 





 お母さん
「もし電車が止まったらどうするんだっけ?」


 少年
じっと待っていればいいんだよ


 お母さん
「でも、そのせいで学校に遅れちゃうかもしれないから慌てちゃうわよね?」


 少年
電車が遅れたのは、先生もわかっているから大丈夫なんだよ


 お母さん
「そうね。
じゃぁ、今日みたいにシュンくん(仮名)がこうやって座っていて、お年寄りの人が前に来たらどうするの?」


 少年
『ここどうぞ』って言って、席を立つんだよ


 お母さん
「先生に、今日はひとりで電車に乗れましたか?
って聞かれたらなんて答えるんだっけ?」


 少年
母が用事があったので、吉祥寺まで一緒に来ました。
JRからはひとりで来ました



 お母さん
「そうね。
お母さんが一緒に来ていいのは、通学訓練の時だけだからね。
今日はたまたま用事があってシュンくんと一緒に電車に乗っているだけなのよ」





 制服制帽が凛々しいシュンくんに対して、お母さんの不安が隠せない様子は、隣の席のコチサにまでビンビンに伝わって来ます 


 私立小学校へ入学してまだ数日目の小学校一年生の少年と、心配で今日もまた一緒に電車に乗ってしまった母親の構図がなんとも微笑ましくて


 小さい体に持て余し気味の大きなランドセル


 その姿に、校則違反と知りながら、お母さんは不安で不安で…


満員電車で押し潰されないかしら?
ランドセルが電車の扉に引っかかって転んだりしたら?
反対方向の電車に乗ってしまったら?


 などなど、お母さんの不安はきることはないのでしょう 





 コチサ
「それにしても聡明な男の子だな。
会話もしっかりしているし…
きっと難しいお受験を勝ち抜いた優秀な少年なんだろうな 





 学校も名高い私立校なんだと思いますが、ランドセルの校章を見てもコチサにはわかりません 





 お母さん
「じゃぁシュンくん、もう一度おさらい。
この電車が終点の吉祥寺に着いたらどうするんだっけ?」


 少年
JRに乗り換えるの


 お母さん
「そうよ。
その時は、この定期をちゃんと『ピッ』ってするのよ」


 少年
わかってるよ


 お母さん
「それからね…」





 こうしてお母さんの心配は、電車が吉祥寺駅に着くまで永遠に続くかと思われました 


 ところが…


 このあと、もっとく出来事が…


コメント:

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する