おはなしピエロ公演-「誰もがみんな、優しい心で生きている」 

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「10月生まれのみなさん、お誕生日おめでとうございます♪」


 おはなしピエロの10月公演です 


 今月は、年に一度の「父兄見学」も兼ねての公演です 


 園児たちも、いつもの手練れた雰囲気から、少しばかりよそ行きの緊張感が顔に出ています 


 こういう時には、妙に神妙な子、ハイテンションな子など、いつもとは違った園児たちの姿が見られてなかなか楽しいものです 


 さて、今回のおしは…





 「この世の中の、言葉が話せない全てのものたち」の気持ちを、言葉にして伝えることが出来るという山田さんがやって来ました。
 「やぁやぁ、私が山田のおじさんです
怪訝そうな顔をする子どもたちを前に、山田のおじさんは、その能力を実演してみせました。


 園児用の椅子に座っているスタッフを見つけると、そのスタッフを立たせて、椅子を持ち上げます。
そしてその椅子に手をかざすと…

来ましたぁ~!

 山田さんのもとに、椅子の心の声が響いてきました。

ボクは、園児用の椅子なのに、大きな大人のおじさんに座られたら重くて仕方がないや

 椅子の本音です。


 次に山田さんは、0歳児の園児の体に触れて周り、まだ言葉の離せない赤ちゃんの気持ちを、次々に言葉にしていきました。


 そんな山田さんのもとへ、子犬を抱えた母親と、その母親に手を引かれた男の子の準之助くん(5歳)がやって来ました。


 お母さん曰く、
この息子の準之助の願いで、子犬の『ラッキー』を飼うことにした。
お父さんもお母さんも働いているので、ラッキーのエサやりと毎日の散歩は、準之助がすることを約束した。
ところが最近、ラッキーがってきて歩けなくなってしまった。
お医者さんに連れていくと、原因がわからないと治すにせないと言われた。
お母さんは、準之助が散歩に連れて行っていないのではないか?
そのせいでラッキーは足腰が弱って歩けなくなってしまったのではないか?
と思っているのだけど、準之助に聞くと、
ボクは毎日ちゃんと散歩に連れて行っている」
と言う。
そこで、原因を突き止めるためにも、山田さんにラッキーから本当の事を聞き出して欲しい。

ということでした。


 そう山田さんに説明をしている時にも、準之助くんは、お母さんの手を引っ張り、
ろうよぉ~、帰ろうよぉ~」
と愚図っています。


 実は、準之助くんは、毎日保育園のお友だちとの遊びが楽しくて、ラッキーの散歩の世話をしなくなっていたのでした。
 一日サボりが、二日になり、三日になり、気が付くと一週間散歩に連れて行っていない日があったりしました。

 そのうちにラッキーは体が徐々に弱り、今は全く歩けないほど弱ってしまったのでした。

 でもそれを言えば、お父さんとお母さんに怒られると思って、準之助くんは嘘をついていたのでした。


 山田さんの手がラッキーの頭に触れました。

 「来ましたぁ~!

 山田さんが叫びます。


 「あぁ、もうダメだ。怒られる

 準之助くんは、頭を抱えて観念しました。


ボク、ラッキーです。
ごめんなさい、せっかく準之助くんのお家に飼ってもらったのに、病気になっちゃって。
準之助くんは、ボクに毎日美味しいエサをくれたし、ちゃんと毎日お散歩にも連れて行ってくれました。
でも、ボクが他の犬みたいに元気じゃなくて病気になっちゃったんです。
全部、ボクが悪いんです



 あっ、
 ラッキーがをついてる。
 嘘をついてボクをってくれている。
 ボクはラッキーの世話をしなかったのに、ラッキーはボクがちゃんと面倒を見たって…
 本当のことを言わないと、病気の原因がわからないから一生治らないかも知れないのに…
 ラッキーは、ボクが怒られないように嘘をついてる


 「わーん(泣)

 準之助くんは思わず大声で泣き出してしまいました。


 そして…

 準之助くんは、病院で先生に真実を告白しました。

 先生の言い付けを守って、ラッキーを一生懸命看病しました。


 そして一か月後。
 
 元気で庭を走り回るラッキーと準之助くんがいました。

 もう山田さんが、ラッキーの通訳をすることは無いでしょう。

 だって今では、誰よりも準之助くんがラッキーの言葉を一番理解しているんだから。






 というお話しです 


 その間にも、山田さんが偶然触れてしまった手から、園児や父兄の方々の、コチサのお芝居への評価が漏れてしまったりなど、アドリブを交えながら、しい時間を過ごすことが出来ました 


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「今日は【誰もがみんな優しい心で生きている】ていうお話だよ」

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「山田のおじさんがやって来ました♪」

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「それでは、心の声を聴いてみよう」

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「き・ま・し・た♪ (椅子の心の声が聞こえます)」

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「き・ま・し・た♪ (ゼロ歳児の心の声が聞こえます)」

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「ラッキーの声を聴いてみよう」

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「お母さん、もういいよ、帰ろうよぉー」

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「もうダメだ、ボクのせいだって、わかっちゃう(涙)」

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「病院の先生とお約束します」

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「き・ま・し・た♪ (園児たちの心の声が聞こえます)」

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「また来月お会いしましょう、まったねー♪」






 芝居が終わって、いつものようにコチサの周りに集まって来てくれる園児たち 


 コチサは、ふと思いついて、山田さんに戻り、園児の頭に手を載せて
来ましたぁ~!
とやってみました 


 本当に頭の切れる園児たちです 


 すぐに状況を察して、山田さんの声色をまねて、
とってもとってもお芝居、面白かったです
と、反応して返してくれました 


 ありがとう 


 キミたちの頭の良い反応のおかげで、コチサは毎回楽しくお芝居をさせてもらえているんだよ 


 そしていつものように、全員とハイタッチをして、また来月のお約束をしたのでした 


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