東日本国際駅伝2013-スピンオフストーリー 

東日本国際駅伝2013-2
「東日本国際駅伝2013 スタート一分前♪」


 駅伝大会での、各中継所でのスムースな流れこそ、大会運営側の腕の見せ所といえます 


 選手たちにとっては、中継地点に近づいたら、次の選手がちゃんと待っていて、タイムロスを無くして渡せるのが理想です 


 しかし参加選手がくなれば、なかなか思うようにいきません 


 中継地点にやって来た選手が、次の選手を捜して、タスキを片手にキョロキョロなどという姿は、良く見かける光景です 


 そんな時は、大会関係者が、
「○○○番の選手の方~
と呼びかけて、次の選手を捜します。


 この間、どんなにタイムロスをしても、一分もかかっていなのですが、それでも選手たちにすれば、後悔の残る中継ミスとなります 


 ところが…


 今回は、この記録を大幅に上回る出来事が…


東日本国際駅伝2013-19
「中継地点は大混雑♪」


 今年の東日本国際駅伝も、相変わらず、中継ポイントは混雑しています 


 コチサたちも、だいたいの時間を計算して、チームメイトが戻って来るのを首を伸ばして捜しています 


 そんな中、また今回も、タスキを片手にキョロキョロする選手が出たようです 


 「ゼッケン5○○7番、ゼッケン5○○7番~」というスタッフの声が響き渡ります 


 毎度のことなので、コチサたちはあまり気になりません 


 コチサたちは、だいたい次の引き継ぎ時間が10分後と計算して、気楽にストレッチをしていました 





 しかし、その声が、1分経っても2分経ってもきます 


 そのうち、「5○○7番、5○○7番」と、少しイラついた声になりました 


 そして再び2分ほどして、


 「5○○7番のS山さん、5○○7番のS山さん、いらっしゃいますかぁ~


 個人名が呼ばれました 


 これはしい事です 


 タスキを抱えた選手が、次の選手の氏名を伝えて、氏名込みで呼んでもらう事にしたのでしょう 





 そしてまた時間が…


 最初の時からは5分以上が経過しています 


 こんな事はあり得ません 


 「S山さ~ん、S山さ~ん


 大会役員の呼ぶ声が、もう名前だけになりました 


 ゼッケン番号など、どうでもよくなったようです 


 この頃になると、コチサを含めて周りは、S山さんに俄然興味を抱き始めてきました 


 ざわざわとした空気が広がります。


 「S山さ~ん、S山さ~ん」という役員の声が枯れてきました 





 コチサ
「ねぇタコちゃん、コチサ、S山さんってどんな人か見てみたい? 


 タコちゃん
「それはたぶんコチサさんだけじゃなく、ここにいる全ての人がそう思っていると思いますよ (^_^;)」





 確かにその通りです 


 周りの人たちも、
この状況で出てこないS山さんて、どんな人なんだろう?
どういう理由があれば、ここまで出て来なくなるんだろう?
などと、知りたいことが山ほどあるはずです 


 もっと言えば、
S山さんは、何しに、今日、ここに来たんだろう?
という疑問にさえ行き着きます 


 もう10分が経ちました 


 「S山さ~ん、S山さん!


 もう、スタッフは絶叫 


 走り終えてタスキを持って佇んでいる選手は、汗も引いてそうです 





 すると…


 何処からともなく、
S山さ~ん」という声が響き渡りました 


 そうすると、また別の場所から、
S山さ~ん」の声 


 その声が、まるでサッカースタジアムのウェーブのごとく連鎖します 


 周りの駅伝ランナーたちが、自分たちの引継ぎそっちのけで、S山さんをしはじめたのです 


 誰も顔を知らないS山さんを…





 コチサ
「タコちゃん、コチサたちも呼ぶ? 


 タコちゃん
「それよりも、そろそろシカちゃんがって来ますよ。
引き継ぎの準備をした方が良いですよ ^m^」


 コチサ
「嫌だよ。
今のこの空気を見てよ。
ここにいる人たちの関心は、自分たちのレースよりもS山さんの事だよ。
S山さんを見ないうちには誰も走らないと思うよ 


 シカちゃん
コチサさーん! コチサさーん (#^.^#)


 タコちゃん
「コチサさん、シカちゃんが戻って来ましたよ ^_^;」


 コチサ
「じゃぁ、コチサは走るけど、タコちゃん、S山さんの結果、しかと見届けて報告してよ 


 タコちゃん
わかりました (*^^)v





 今回、練習不足のコチサが、そこそこの記録で走りきれたのも、実は、
一刻も早く、中継地点に戻って、S山さんの結果を知らなくては
という熱い思いがあったからです。


 そして打ち上げ会 


東日本国際駅伝2013-20
「ラ・パウザ町田駅前店にて♪」


 コチサ
「で、結局、S山さんはどうなったの? 


 タコちゃん
「なかなか現れず、あのタスキを持ったランナーが、もう一周走ることになりました ^_^;」


 コチサ
「えー、10分も待たされて、結局現れないで、またもう一周走ったの?
だったらそのまま続けて走った方が、記録的にも体力的にも良かったと思うけど。
で、S山さんは? 


 シカちゃん
「その後、ずいぶん経ってから、ニコニコと現れましたよ (^O^)」


 コチサ
「ニコニコと 


 シカちゃん
「えぇ、温厚なおじさんって感じでした (*^_^*)」


 コチサ
「みんなで拍手で迎えられた? 


 タコちゃん
「いや、さすがに可哀想と思ったのか、みんな見て見ぬふりをしていました (/_;)」


 コチサ
「いったいがあったんだろう 


 シカちゃん
「さぁ、それはわかりませんが。
大会スタッフと話をして穏便に終わったみたいですよ ^_^」


 タコちゃん
「でも、S山さんの名前をみんなが呼んだ、あの中継所の一体感は感動的でした。
功労賞』を贈りたいですね \(^o^)/」


 コチサ
「S山さん、いったい、どんなをした人だったんだろう?
見たかったなぁ~


 社長
「あるよ、見る?」


 コチサ
「ここまで一言も喋らずに最後に登場かい。
まさかこっそり写真を撮ったの? 


 社長
「そんな礼儀知らずなことするわけないでしょ (-"-)」


 コチサ
「じゃぁ、挨拶してツーショットとか?」


 社長
「それが出来たら、今ごろもっと大物になっているよ。
はい、これがS山さん


 コチサ
「なんだ、いつもの全く似ていない似顔絵じゃん 





 S山さん、残念ながらお会いできなかったけど、来年の大会では是非今回の汚名をそそいで、今度は区間記録で名を残して下さい 


東日本国際駅伝2013-18
「また来年が楽しみです♪」



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