春のあぜ道 

パン屋さんの画像


風が暖かく、今日はすっかり春の香りです。
こんな日に田舎のあぜ道を歩くと、良いことに出会えるものです 



三弦堂のおばちゃん
「おーい、さっちゃん、今帰りかぁ~?
 今日は早いんやなぁ?」

幼少コチサ
「あー三弦堂のおばちゃん、こんにちは。
 今日は午前中だけなんよ。
 おばちゃん田んぼに出てて、今日お店は?」

三弦堂のおばちゃん
「天気が良いからなぁ、少し田んぼいじってやらんといかんと思うてな」

おばちゃんは、腰が悪いので、寒い時は、なかなか田んぼに出られません。
「こんな体じゃ、田んぼに申し訳がたたん (>_<)」
というのが口癖です。



三弦堂のおばちゃん
「さっちゃん、よかったら店番しといてくれへんか?
 お腹減ったら、店のパン好きなだけ食べてええからな」

幼少コチサ
「がってん 

コチサが、今、パン好きなのは、この三弦堂のおばちゃんのおかげです \(^o^)/

パンの画像2




田舎なので、店番なんかしなくても、お客さんは勝手に入って来て、勝手にお金を払って帰って行きます。

お客さん
「まぁ、さっちゃん、頬ばってるな。
 そんなに口いっぱい入れて慌てて食べんでもパンは逃げていかんよ 

幼少コチサ
「ひらぅひゃい(いらっしゃい (^^)/)」

お客さん
「で、さっちゃん、今日はここで何してるん?」

幼少コチサ
「ふぃふぇはんふぇす(店番です (^_^)v)」

お客さん
「おばちゃんおらんようやから、このパン勝手にもらって行くわ。
 お金ここに置いとくわよ」

幼少コチサ
「ふぁいほぉふぁひー(毎度ありー \(^o^)/)(」



三弦堂のパンは、おばちゃん手作りで、そのおいしさは村では有名です。

メロンパン、クリームパン、ジャムパンを食べたコチサが、次に焼きそばパンに手を出そうと思ったところで、おばちゃんが帰って来ました。



三弦堂のおばちゃん
「さっちゃん、店番ありがとうな。
 はい、これお駄賃。
 妹や弟の分も詰めたから、家でみんなで食べぇ 

幼少コチサ
「おばちゃん、ありがとう。
 お客さんは、新藤のおばちゃんと、橋の上のおばちゃん、それと川下のカツエちゃんが来たで。
 お金は全部、そのカゴに入ってるでぇ 

三弦堂のおばちゃん
「ありがとう。
 ほんまに助かったわ」



こうして村のみんなに可愛がられて図々しく育ったコチサですが、今思い出しても気の小さいのが玉にきず (*^_^*)

三弦堂のおばちゃんのくれたパンは、メロンパン、クリームパン、ジャムパンが三個ずつ・・・どれもコチサが既に食べたものばかり・・・やきそばパンは入っていませんでした。

でもコチサには
「おばちゃん、やきそばパン入れて 
の一言を言う勇気がありません。
(店番と称して、他人の店でさんざんパンを食べた人間が何を言う、とお思いでしょうが・・・(ーー;))



ほどなくしておばちゃんは腰の痛みが悪化して三弦堂を閉めることになってしまい、結局、あのあとコチサの口には「やきそばパン」は入ることはありませんでした。

大人になって、東京に出てきて美味しいパンをたくさん食べましたが、やっぱりいまだにコチサの中では「三弦堂のおばちゃんのパン」が一番です。

田舎のあぜ道でなくても、こんな春を迎える一日に、街をゆっくり散歩して、懐かしいあの日あの時を振り返ってみると、心がキュンとして・・・それがまたこんな季節にはピッタリな気分かも知れません。

パンの画像1


コメント:

三弦堂って、三俣堂のこと?
おばちゃん、今も元気だよ。

Re: タイトルなし

> 三弦堂って、三俣堂のこと?
> おばちゃん、今も元気だよ。

毎度毎度、コチサの故郷情報をどーもです (*^_^*)/

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