啼くな小鳩よ 

桜と青空の画像


 
 晴れたぁ空ぁ~
 そよぐ風ぇ~


 『憧れのハワイ航路』という昭和23年の歌です 


 目の前で、こんなやかな歌を歌っているのは、
なんと30代くらいの男性です 


 お花見の最中なら、やかな雰囲気で
微笑ましく済んだのでしょうが、、、





 ここは、病院の待合室 


 特に混雑していたその日は、
平均待ち時間が一時間半近くにも及び、
人々の感情はかなり立っていたようです 


 普段なら陽気なこの歌が、
待合室の患者さんたちの、
何かを刺激してしまったようです 


うるさい!


 という、ひとりの怒りの声は、
ウェーブのように周りに伝染して、
みるみるうちに、たくさんの人々が参加する、
小さな暴動に発展していきました 


 『ただいま、
待合室および診察室内にて
暴力事件が発生しました。
診察診療は一時中断します



 という館内放送が流れたのと、
警備員が駆けつけたのはほぼ同時でした


 コチサは、盲人ガイドの付き添いで来ていたので、
診察室に入ったままの利用者さんがにかかりました 





 利用者さん
「ワタシも暴動に参加したかと思いましたか?」


 コチサ
「参加したというより、
巻き込まれたのではないかと心配しました 


 利用者さん
「ご心配をおかけしましたが、私は無傷です(*^^)v」


 コチサ
なによりです 




 ♪
 晴れた空
 そよぐ風
 港出船のドラの音、愉し
 別れテープを笑顔で切れば
 希望はてない 遥かな潮路
 ああ憧れのハワイ航路
 ♪





 確かに、待ち時間が長く、
待合室及び診察室内の空気は殺伐としていました 


 でも、昭和の人々が夢を託したこの歌が、
暴動のきっかけになるなんて、、、





 利用者さん
「世知辛い世の中になったものですね(^_^;)」


 コチサ
岡晴夫さんも、草葉の陰で
さぞかし悲しんでおいででしょう 


 利用者さん
「コチサさん、『啼くな小鳩よ』でも歌って、
岡晴夫さんを偲んであげてはいかがですか?」


 コチサ
「もう暴動はこりごりです 


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