ギンナン 

上野でランチの画像


 コチサが、ギンナンを知ったのは、
ある年の法要で出てきた『ちゃわん蒸し』を食べた時でした 


 その不思議な食感と味に、『大人の世界』を感じて、
一気に好物になったのですが・・・





 幼少コチサ
「お母さん、あのちゃわん蒸しに入っていたの、食べたい 


 お母さん
「あれはな、子どもがぎょうさん食べると体に良くないんや(/_;)」





 そう言って、なかなか食べさせてくれませんでした。


 その後、お母さんの弟が結婚をして、嫁いできたお嫁さんが、
ギンナンを拾ってきて下準備をして食べることを教えてくれて、
コチサは、ようやく、『ギンナン』にありつける事が
出来るようになりました 





 幼少コチサ
「お母さんは、ギンナンを拾ってこうやって作るのが面倒くさいから、食べさせなかったんやな 


 お母さん
「違うで。
ホンマに食べすぎは体に良くないんや。
ギンナンも節分の豆も『年の数だけ』って決まってるんやで^_^」


 幼少コチサ
「コチサは、の数さえ食べてないよ 





 そしてコチサは、事あるごとに、母弟の嫁(コチサからは叔母さん)にすりより、
ギンナン拾いに出かけたものでした 





 幼少コチサ
くっさ~い 


 母弟の嫁
「美味しいものはみんな臭いんよ。
そうしてないと、みんなに食べられてしまうからなんよ。
こうやって臭いを出して、食べられないように身を守ってるんよ(#^.^#)」


 幼少コチサ
「じゃぁ、『ウ○チ』も美味しいのかな 


 母弟の嫁
「(うちの子どもが生まれても、義姉さんに育て方を習うのはやめよう(^_^;))」





 そして、コチサは、ギンナンは、ちゃわん蒸しだけではなくて、
単独で食べる『焼きギンナン』の方がもっと美味しい事を学びました 


 しかし、そんなコチサと母弟の嫁との、ギンナンを介した蜜月は、
あっという間に終わりを告げました 


 なんとある日を境に、お母さんが、ギンナンを拾ってきて、
あの面倒くさい下処理をして、食卓に出すようになったのです 





 幼少コチサ
「ふふふ・・・さては、可愛い娘が、母弟の嫁に取られるようで心配になったな 


 お母さん
「何を言うとる。
こっちがもらってください言うても、向こうがいらんと言うわ(^_^;)」


 幼少コチサ
「じゃぁ、なんでギンナンが出てきたの 


 お母さん
「これはお前のやない。
園子のやつや(^^)」


 幼少コチサ
「な、なんで
園子だけがギンナンを食べて、コチサはダメなの?
あんまりじゃございませんか 


 お母さん
「理由があるんや(*^^)v」





 そして、それ以来、妹は毎日1粒、コチサは三日に1粒という虐げられた日々が続きました 


 なんでも、お母さんは、ギンナンが『おねしょ』に効くという話を聞いてきて、
当時なかなかオシメが取れなかった妹を心配しての事だったようです 


 しかしその反面、ギンナンは子どもに食べさせすぎると良くないという事もあり、
妹は毎日1粒、コチサは三日に1粒』というのは、
お母さんなりの苦渋の決断だったのでしょう 


 紅葉の銀杏並木を散歩しながら、ふとそんな遠い記憶が蘇った、
快晴の秋の空の下でした 


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