おはなしピエロ公演-「飯場」 

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「こんにちは、おはなしピエロのコチサです♪」


 昨日は、都内の「特別養護老人ホーム」で
おはなしピエロ』公演をさせていただきました 


 およそ二ヶ月ぶりの公演でしたが、覚えていてくださるお年寄りの方々や、
公演目当てに『デイサービス』を利用して来てくれる皆さまなど、
ありがたいお出迎えをいただきました 


 今回のあらすじは・・・





 舞台は昭和40年代の『飯場』。


 飯場長として、現場を仕切る、鳶のお父さん。
 30人ほどの男所帯の飯場を切り盛りする、気風の良いお母さん。
 そして、飯場が変わるごとに転校を繰り返す息子、の三人を中心にしたお話です 


 15歳の頃には一人前の鳶として活躍していたお父さんは、飯場仲間からの信頼も厚い、頼れるリーダーです。
 お父さんの自慢は、『東京タワー』を建てたこと 
 優秀な鳶チームの一員として、過酷な現場を成し遂げたことです。
 その反面、お父さんにはコンプレックスがありました。
 小学校もろくに通えず、漢字も読めず、たくさんの嫌な思いを経験してきたゆえに、息子には、勉強をして大学を出て、サラリーマンになって誰からも後ろ指をさされない生き方をしろと説きます。
 いったんお酒が入ると、『オレを超えて行け!』が口癖です。


 でも息子は、転校の多い学校生活のため、友だちも出来ず、勉強にも馴染めないせいもあり、飯場仲間のおじさんたちがいる賑やかな飯場生活が大好きでした。
 みんなから一目置かれる父親。
 おかみさんと慕われる母親。
 いつしか自分もそんな父親のようになって、母親のような奥さんをもらって、飯場生活をしたいと思うようになっていました。
 そして、その思いを伝えて高校進学を拒否した日が、父親との決定的な断絶の日となりました。
 15歳で家を出た息子は、日本中の飯場を転々としますが、かつて自分が暮らしていた飯場のようなところはなく、身包みはがされるなど、辛い思いを繰り返します 


 それから35年の歳月が流れ、当時の飯場の仲間たちや度重なる母親の説得によって、80才になった父親は、ようやく息子との和解を受け入れます。
 しかし息子は「約束を守るために、あと半年待って」と、その提案を延期します 


 そして半年後、『東京スカイツリー』のグランドオープンの展望台に、父親と息子がいました。
 息子は、作業チームの鳶頭の責任者として、東京スカイツリーの建設に携わっていたのです。
 車椅子に乗って、スカイツリーの展望台から東京タワーの方角を眺める父親の耳元に、息子は囁きます。


『約束守ったよ。ほらあれがオヤジの作った東京タワー333メートル。そしてここが自分が関わった東京スカイツリー634メートル。ねっ、数字だけでもオヤジをえたから許してくれないかな』


「本当は息子が父親を超えるなんて事はありえないし、あってはならないんだ」
 息子はその本意を隠し、タワーの高さに置き換えることで、父親にしを請うのでした 






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「♪さよなら さよなら 好きになった人」

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「♪ワッショイ ワッショイ ソーレソレソレ お祭りだー」

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「飯場を切り盛りする気風の良いお母さん」

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「父さん、ここが東京スカイツリー、高さ634メートル」

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「なぁ父さん、もう許してもらえないかなぁ・・・」

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「黙って涙を流すお父さん」





 今回も45分の長丁場 


 そして、いつもにも増して台詞が多い。


 聞いているお客さまに、『早口言葉』に聞こえないようにと、
MCとしての仕事で鍛えた『規定時間内に、より多くのワードを話しても、
ゆっくりペースに聞こえる技
』を折込み、なんとか乗り切った格好でした 


 恒例の歌は、美空ひばりさんと都はるみさん 


 お父さんが、都はるみさんのファンで、お酒を飲むと、
アンコ椿は恋の花』『涙の連絡船』『好きになった人』を歌います 


 するとお母さんが、美空ひばりさんの『お祭りマンボ』を歌って、より一層、場を盛り上げます 


 今回も、音痴なコチサは、声を張り上げ必死で歌いますが、なにぶん良く知らない歌ので、
途中あやふやです 


 そんな時は、今回もまた、お年寄りの方たちが一緒に歌って助けてくれます 


 これもまた恒例。大変お世話になりました(#^.^#)/


 さぁ、次回は来年です 


 少し早いけど『良いお年をお迎え下さい』と言って、
いただいた拍手に心から感謝をして会場を後にしました 


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「みなさん、またお会いしましょう♪」



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