同行ガイド日記 

歩道の画像


 両目の視力を失って30年経つという女性と、
同行ガイド歴など吹けば飛ぶような初心者コチサの珍道中です 





 コチサ
こんにちは 」!


 山田さん(仮名)
こんにちは(^^)


 コチサ
「では参りましょうか!」


 山田さん
「はい、よろしくね!」





 ということで、本日は治療院までの送迎と、ボランティアで対面朗読を少々の予定 


 治療院までの道のりは、山田さんのお宅から歩いて20分ほど 


 天気も良いので、散歩も兼ねて、女同士の会話に花が咲きます 





 コチサは、かつて、ばんばひろふみさんの「SACHIKO」という歌の2番の歌詞、


 幸せを話したら、5分あれば足りる
   不幸せ 話したら 一晩でも足りない~



 の部分を


 反省をさせたなら、5分あれば足りる
   自慢話 話したら 一晩でも足りない~



 と、親に替え歌にされて揶揄されるほど、自慢話が尽きない人間なので、
年長の山田さんに、うまく持ち上げられたら、どこまでも木に登るのように話が止まりません 





 コチサ
「・・・それでですね 


 山田さん
「あ、そこの角、よ(^^)」


 コチサ
「了解。
で、その続きがですね・・・」


 山田さん
「そうなの、コチサちゃんはすごいのねぇ(#^.^#)」


 コチサ
「そうなのです。 すごいのです。
山田さん、まだまだすごい話あるけど、聞きたいですか? 


 山田さん
「聞きたいわ。
でも、そこはちょっと道がくねくねしてるから、気をつけて歩いて。
そこをに曲がってから、続きを話してちょうだい(^^)」


 コチサ
「がってんのすけ...
あれ? なんか変だぞ 





 今日のコチサは、視覚障害者さんの『ガイドヘルパー』です 


 コチサの片腕に掴まって歩いている盲人の女性を、安全に目的地まで誘導するのが仕事です 


 だって、山田さんは、全盲でまったく道が見えないんですから・・・


 それなのに、なんかさっきからコチサが道案内されている気がする 





 コチサ
「山田さん、なんか変なんですけど?」


 山田さん
「何かしら?」


 コチサ
「山田さん、なんで次に右に曲がる場所がわかるんですか?
いくら道を覚えてるとしても、話をしながら今どこをあるいているかが、
どうして正確にわかるんですか 


 山田さん
「わからないわよ。
だから、同行ガイドをお願いしてるんじゃない(^^)」


 コチサ
「でも、さっきから、曲がり角を教えてくれているのは山田さんです 


 山田さん
「コチサちゃんが、話に夢中になって、道を飛ばしちゃいそうだからじゃない?」


 コチサ
「そうですけど、道を飛ばしちゃうことがなんでわかるんですか?」


 山田さん
点字ブロックを踏んだのに曲がろうとしないから、聞いてみたのよ(^_^;)」





 そっか、点字ブロックかぁ 


 山田さんは、診療所までの大まかな方向は感覚で、
、細かい部分は「点字ブロック」を目印にして記憶しているんだ 





 コチサ
「コチサ、練習でアイマスクをつけて歩いていた時は、
点字ブロックの感触とかすごくわかったんですけど、
今は話しに夢中になってるから、気が付かなかったです 


 山田さん
「でもどんなに夢中になっていても、目の前の電信柱にぶつかったりはしないでしょ。
無意識によけるわよね。
私にとって点字ブロックはそんなものよ。
さぁ、気にしないで行きましょう(^O^)」


 コチサ
「へい 





 とても言えない。


 コチサは、ひとりで歩いていても、考え事をしていると
電信柱に正面衝突をすることがよくあるなんて・・・





 山田さん
「あれ?
コチサちゃん、すっかり無口になってどうしちゃったのかしら?」


 コチサ
「いや、案内に集中しようと思いまして。
せっかく、昨日こっそり道順を練習した成果をみせなくてはと・・・


 山田さん
「お話しながらでは無理なのかしら?」


 コチサ
「あちらを立てればこちらが立たず・・・
コチサはひとつのことに集中すると、他が疎かになるらしくて・・・


 山田さん
「大丈夫よ、すぐにれるわよ。
ほら着いた。
ここ診療所でしょ(^^)」


 コチサ
「はい大たりです。
では行ってらっしゃい 


 山田さん
「はい、ではまた後ほど、帰り道もよろしくね(*^^)」


 コチサ
「こちらこそです 





 前途多難な「コチサの同行ガイド日記」、
はたしてこのブログでも定期連載コンテンツになるか 


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