そこそこ 

相模原ねぶた祭りの画像


 担任の先生
「さっちゃんの体操着はいつも真っ白やな 


 子どもコチサ
「お母さんが、いつもキレイに洗濯をしてくれるんや 


 そして・・・





 子どもコチサ
「お母さん、先生が『さっちゃんのお母さんは、本当に立派な人やな』って褒めてたでぇ 


 お母さん
「違うやろ、お前がさへんのやろ(ーー;)」


 子どもコチサ
「へへへ・・・





 お百姓の子どものくせに、『』が大っ嫌いなコチサは、体育の時間が苦手でした 


 畦道を歩いて、土が跳ね返ってふくらはぎにかかるのさえ許せなかったのに、
校庭で跳ねたり転んだりなんて信じられません 


 万が一、体操服が土で汚れたらもう気持ちが悪くて、泣いて家に帰って、
真っ白に戻るまでお母さんにってもらいました 





 お母さん
「まったく、洗濯機では落ちへんで(-"-)」





 そう文句を言いながらも、お母さんは、たらいと洗濯板で、
ごしごし体操着を真っ白に戻るまで洗ってくれたものでした 


 そんなコチサが特に嫌いなのは、『走り幅跳び』の授業でした 


 自ら進んで砂の中に飛び込んでいくなど、あり得ないことなのです 





 体育の先生
「(ピー)次、・・・次・・・ん? どうした?
・・・マスダか、どうした? なんで飛ばん?」


 子どもコチサ
うわ~ん)」


 体育の先生
「どうしたマスダ? どこか怪我したか? どこか痛いんか?」





 で、保健室へ・・・





 事情を知っている保健の先生
「そんなんやったら、体育の成績が悪くなるばかりやで(^_^;)」


 子どもコチサ
「先生、知っとる? 東京はアスファルト言うて、土が無いんやで。
コチサも東京の子やったら良かったのに。
そうしたら走り幅跳びも安心して飛べたのに 


 保健の先生
「ほんまにそうやったら、東京の子どもは、みんな、足の折ってるで(p_-)」





 そんな訳で、事情を知る数人の関係者以外、『真っ白な体操着』は、
キレイ好きなお母さんの功績となったのでした 





 お母さん
「おかげで、園子や浩二の体操着までキレイにせんとアカンようになって、
母さんは大変やったんやで(-"-)」


 コチサ
「コチサが『土』嫌いじゃなかったら、もしかしたら体育に積極的に取り組んで、
香川を代表するスポーツ選手になっていたかもね 


 お母さん
「なんやお前、今日はえらい自信満々やな。
さては、マラソン大会の記録が思ったより良かったんか?」


 コチサ
「記録はいつも良いさ。 この年齢になっても好記録連発だから、
もしかしたら運動の才能があったのかと思ってさ 


 お母さん
「安心せえ。
お前が『土』嫌いやなくて、運動が大好きな子どもになってたとしても、
名を残すような人間にはなってへんかったから(^^)」


 コチサ
「何でよ。 わかんないじゃない 


 お母さん
「家系や、家系。
先祖代々、マスダの家系は『そこそこ』が家訓になるくらい、そこそこの家系なんやで。
人より秀でることの無い代わりに、どん底に落ちることもなかった『そこそこ』の家系なんや。
お前も周りを見てみればわかるやろ(#^.^#)」


 コチサ
「確かに・・・『そこそこ』だぁ。 中の中って感じなんだね 


 お母さん
「まぁそんな恵まれた家系の中でも、お前は中の下やけどな^_^;」


 コチサ
「・・・





 早速、インターネットで昨日の大会記録を調べるコチサ 


 コチサ
「え~と1260チーム中・・・」


 確かに『そこそこ』だぁ~ 



コメント:

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する