おはなしピエロ公演-「鬼の子オニオの卒園式」 

鬼の子オニオの卒園式


今月も、保育園での「おはなしピエロ」をやらせていただきました。

コチサにとっては、園児たちとはもう顔馴染み。
園児たちも、いつも元気に、コチサのお話に「ツッコミ」を入れてくれて、場を盛り上げてくれます。
だからこの保育園での「おはなしピエロ」は、毎回楽しみな、とっても嬉しい時間です。

ところが今回はなんか様子が・・・


コチサ
「今月は2月です。2月といえば節分です。節分といえば「鬼は外、福はうち」。今日は『鬼』の話をしまーす」

そう話した冒頭から、子どもたちはざわざわとするし、先生たちは微妙な目配せをしたり・・・?
なんでだ?



お話のあらすじはこんな感じです。

主人公のオニオは、保育園の豆まきで、「鬼は悪いヤツで嫌われモノ」なのだと知りました。
でも自分は鬼の子どもなのに、なんでみんなは仲良くしてくれるんだろう?

両親にその疑問を正すと、
お前はまだツノが生えてないから、誰も鬼の子どもだと気がついていないんだ。
でももうすぐお前にもツノが生えてくる。
そうしたら、他の鬼たち同様に、私たち鬼の家族も、遠く人里離れた山奥の洞窟で暮らす事になる。
そこには保育園も学校もない。
だからせめて、お前には、あと一ヶ月、この保育園を無事に卒園して思い出を作ってもらいたい。
そう言われたのでした。

そして数日後、両親の予言通り、オニオにはツノが生えてきました。
お母さんがくれた帽子を被り、オニオはツノを隠して登園します。
これからの一ヶ月、オニオはこのツノを隠し通して、無事に卒園式を迎えることが出来るか・・・


というものなのですが、子どもたちはいつも以上に静かに真剣に話を聞いてくれています。

「これは良いぞ、話に惹き込まれている」

コチサは単純にそう思ってニンマリしていたのですが、0歳児・1歳児の赤ちゃんたちまで、今日は静か・・・
静かというより、何か恐怖の時をドキドキしながら待っているような・・・やっぱり何か変?



実は、この数日前、保育園では節分のイベントがあり、鬼に扮した先生たちが遊戯室に乱入して暴れまわる役をしたそうです。
その時使った、先生たちの手作りの鬼の仮面を見せていただきました。

鬼の子オニオの卒園式
すばらしい出来です。でも「なまはげ」っぽいかも(^^;・・・そしてリアルに怖いぞ(・・;))


その時点で、子どもたちは泣き叫び、「鬼は怖い!怖すぎる!!」という強烈なインプットがあったようです。



だから、コチサが最初に「今日は『鬼』の話をしまーす」と言った瞬間から、もう子どもたちは、「また来るんだ。あの怖い鬼が来るんだ」と、恐れおののいていたのでした。

そうとは知らず、ノリノリのコチサは、いよいよラストシーン。
オニオが帽子を取って、自分は「鬼の子」だと宣言する場面にやってきました。
オニオが、濡れ衣を着せられた友だちを救う為に、自ら鬼の子どもであることを名乗り出る感動的なシーンです。
帽子を取る瞬間、子どもたちの「ゴクリ」という息を飲み込む音が聞こえた気がするくらいの静けさがありました。
そして帽子をはずすと・・・



これが、今回使ったコチサの鬼のツノです。

鬼の子オニオの卒園式


よく見ると「Happy Birthday!」と書いてある、お誕生日用のケーキ型の帽子です(^o^;
ツノはお誕生日のロウソクです。
コチサはこの帽子を「帽子on帽子」で被っていて、クライマックスシーンで、二重に被った帽子の上を脱ぐと、このケーキ帽が出てきて、ロウソクがピョーンと飛び出す事になっています。

鬼の子オニオの卒園式鬼の子オニオの卒園式


ラストの感動シーンに、ユーモアを交えて、「可愛い鬼の子ども、優しい鬼の子ども」を演出するつもりでした。



ところが…
この帽子をはずした瞬間に、予定が狂いました。
子どもたちは泣き叫び、特に、0歳児、1歳児、2歳児辺りはパニックです。

「えーなんで?こんなおちゃらけ帽子が・・・」

でも子どもたちには、数日前のイベントのインパクトがありすぎて、この帽子が、あの仮面に見えたのです。
思い込みというのはすごいです。
そして恐怖心というのは、この思い込みから生まれるので、留まることを知らずにどんどん大きくなっていくのだと知りました。

こんなペコちゃんTシャツを着ているコチサでさえ、その時は怖すぎる鬼に見えたのでしょう。

鬼の子オニオの卒園式




今思えば、「今日は『鬼』の話をしまーす」と言った時の先生たちの微妙な目配せと笑顔も理解できます。

「何か来るぞ、きっと鬼が出るぞ」と気がついた先生たちは、お話の途中に、泣き叫びそうな子どものそばにさりげなく陣取り、パニックの対処をしてくれていました。



終演後、今回の不思議な展開の種明かしをしてくれた園長先生は、「もう、子どもたちの様子がおかしくておかしくて」と笑っていました。

そして私服に着替えたコチサを、「このままコチサさんが鬼と思われたままだとカワイそうだから」と、一番大泣きした、1歳児の教室に連れて行ってくれました。

最初こそ、尻込みしていた園児たちでしたが、「ほら、怖くないでしょ。コチサおねーさんは、鬼ではないのよ(当たり前だけど(-_-;)」と言い聞かせてくれて、最後は、みんなと握手をして誤解が取り除かれました・・・とさ。



次回は、いよいよ最上級生の5歳児たちとは卒園前の最後の「おはなしピエロ」です。
どんなお話で、卒園する園児たちの前途を祝してあげようかな\(^o^)/

コメント:

ミルキーはママの味

とてもステキな保育園なんですね。
コチサさんも、子どもたちも、先生たちも、生き生きとして楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

Re: タイトルなし

> ミルキーはママの味

あの日のペコちゃんは、きっと怖い鬼に見えたんだろうなぁ…(^-^;

ミルキー好きだけど、よく歯のかぶせモノ取れてたよ(>_<)

Re: タイトルなし

> とてもステキな保育園なんですね。
> コチサさんも、子どもたちも、先生たちも、生き生きとして楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

本当にそうなんです\(^o^)/
素敵な子供たちなんですよ。
先生達がこれまた明るくて、ノリもよくて、もう最高です。
毎回、先生や子供たちから、逆に元気や勇気をもらったりしてます。

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