親孝行 

キャラメルの画像


 コチサ
「お母さん、大発見だよ。
お母さんの長年の疑問がけたよ 


 お母さん
「なんやそれ?」





 まだ幼かったコチサが、台所でよく耳にしたお母さんの言葉・・・


 お母さん
「まったく、くなる時はいつも一緒や。
なんでかなぁ~(p_-)」


 幼少コチサ
「なにが無くなったん 


 お母さん
「味噌や醤油、お砂糖、それに洗濯ものの洗剤まで、無くなるときはいつもいっしょなんや(p_-)」


 幼少コチサ
「ふーん 


 お母さん
「ふー、少しずつ順番に無くなってくれたらなんやけどな(-"-)」


 祖父母を養い、三人の子どもを抱え、まだ若い両親の家計は
決して豊かなものではなかったはずです
 


 毎夜、家族が寝静まったあと、そろばんをはじくお母さんにとっては、
一度に重なる出費が負担だったのでしょう
 


 幼少コチサ
「じゃぁさ、お味噌だけ使って料理を作って、
お味噌がなくなったら醤油だけを使った料理を作って・・・
そうやってひとつずつ使っていけば、いっぺんには無くならないよ 


 お母さん
「そうやなぁ~^_^;」





 お母さん
「お前、変な昔のことを覚えとるんやなぁ(#^.^#)」


 コチサ
「うん。 でも確かにひとり暮らしをしてみてわかったよ。
やっぱりこっちでも、生活必需品って、無くなる時はいっぺんに無くなるよ 


 お母さん
「きっと、そういうめぐり合わせになるように出来てるんやろ(^^)」


 コチサ
「違うんだよ。 それにはちゃんと理由があったんだよ 


 お母さん
「理由?」


 コチサ
「そう、親孝行なんだよ。 親孝行が理由なんだよ 


 お母さん
「?」





 この年になって、故郷から益田米を送ってもらっているコチサは、
心が痛くてたまりません 


 いくら実家のお米じゃないとお腹を壊してしまうという『特異体質』といえども、
いつも無償で甘えてばかりでは申し訳ありません 





 お母さん
「お前いつから『特異体質』になったん?
・・・もともとお前は雑食やから、何を食べてもお腹なんか壊さんし、
別に無償やなくてもええんやで・・・
どうやら新しい米催促の技を考えたようやな・・・
どれ、聞いてやるから話してみい(^_^;)」


 コチサ
「失敬だなぁ 





 『特異体質』のコチサにとって、田舎の畑で取れるもの、またそれを原料とするもの、
で作られた加工品などが無くては、生きてはいけません 


 やれお米が無くなったといえば、お米を送ってもらい・・・


 醤油が無くなったといえば、醤油を送ってもらい・・・


 味噌や砂糖や塩や・・・


 お菓子や羊羹やケーキやキャラメルやチョコレートまで・・・


 その都度、年老いた両親にダンボールを梱包させるのは、
娘としてびないものです   





 コチサ
「だから、いろんなものがいっぺんに無くなるんだよ。
そうすれば、大きいダンボールに一回梱包すれば済むからさ。
モノが一度に無くなるのは、神さまが考えた親孝行なんだよ 


 お母さん
「お母さんが作れるのは、せめて味噌までやで(ーー;)。
醤油も砂糖も塩も出来るわけないやろ。
ましてやうちの畑で取れたものが、
なんでお菓子や羊羹やケーキやキャラメルやチョコレートになるんや?」


 コチサ
「だから特異体質だから・・・


 お母さん
「うちの畑で取れたものと、田中店で買うたものは、お腹を壊さんて言うんか?」


 コチサ
「まぁ、そんなじ・・・


 お母さん
「まったく毎回毎回あの手この手で・・・
じゃぁ今回は、米と味噌と醤油と砂糖とケーキとキャラメルとチョコレートでええんやな。
送るから待っとき(^^)」


 コチサ
「すんません。羊羹が抜けてますが・・・


 お母さん
「・・・(/_;)」


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