てふてふ 

蝶々の画像


 商店街の通りを歩いていると、ちょっと怖そうな男の人が、
を振り回して周囲を威嚇しているようです 


 通行人は、怪訝な顔をしながらも、その人をけるように大回りをして歩いています 


 よく見ると、その男の人は、たまたま目の前を飛んでいた蝶々を傘で振り払っているようです 


虫の居所が悪いのね
なにも蝶々に当り散らさなくても
でも、私たちに当たられるよりはよいかも
など、男の人と距離が離れたとたんに、かまびすしい噂話の花が咲き乱れます。


交番に通報しようかしら?」という声まで聞こえて来ました。


 でも、この男の人の『いでたちが怖い』という先入観を除いてみれば、
「この男の人は暴れているんじゃなくて、蝶々が怖いだけなんだ」
と気が付くはずです 





 同級生のアーちゃんは、身体こそ小さかったけれど、ジャイアンのような子どもで、
力でクラスを牛耳るような子どもでした 


 でも、そのアーちゃんが怖かったのは『蝶々』。


 遠足で山道を歩いている時に、それが露呈し、
アーちゃんは一気に権力の座から引きずり落とされると同時に、
蝶々を怖がる』というらしいキャラクターで人気者になったのでした 


 その後、コチサは、大人になってからも『蝶々がい』という人には何人か出会っています。


 割と男の人が多いのですが、
「あんなキレイで可愛い蝶々が怖いなんて変でしょ」
と全く理解されずに、本人たちにしてみると、相当深刻な問題のようでした 


 実際に蝶々を目にしたときの恐怖心に満ちた顔を見たときには、
なんか可哀相な、それでもどこか笑ってしまうような不思議な感じでした。


いっそ、ゴキブリのように、誰からも納得してもらえるものが怖かったらかったのに
と嘆いていましたが、生理的な問題なのでどうしようもないそうです 





 商店街では、おじさんの傘攻撃をひらひらと身を翻して巧みに避けた蝶々が、
空高く飛びっていきました 


 おじさんは、ほっとしたと同時に、我に返って周りの状況に気が付いたようです 


 人々の不審な視線に気づき、でも毎度のことで慣れたものなのか、
足早に移動していきました 





 コチサ
「おまわりさんが来ないうちに、おじさんがえなくなりますように 


 蝶々もおじさんも無事で良かった 


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