窓から見える景色 

窓辺の画像


 遠い昔、わが四国と「ひょっこりひょうたん島」を重ね合わせていたころ 


 山側に住んでいたコチサは、
新鮮な魚介類が豊富に食べられそうな海側の生活に憧れつつも、
海賊に襲われないから、側で良かった
と強がって、芋のツルをかじっていたものでした 





 窓から海が見えるという海側に嫁いだ妹は、新鮮な魚介類を送って来ない言い訳に、


 園子
「海のそばにいるからって、新鮮なが食べられるわけじゃないわ。
良いものはみんな東京に行くから、そっちの方が食べられるわよ 


 などと、ありがちな事をいって煙に巻きます 





 コチサ
「そうは言っても、道端に魚の一匹や二匹はちているだろう 


 園子
「なわけ無いでしょ。
それに道端に落ちていた魚を拾って送ってもらって、姉ちゃんは嬉しいの?」


 コチサ
「嬉しいさ 


 園子
「どうしちゃったの? 魚が食べたいの? 送ってくれってこと?」


 コチサ
「送るなら肉にして 


 園子
意味わかんない(/_;)」


 コチサ
「意味は無いよ。ただ今日、街を歩いてて思ったんだよ。
ここでは食べ物ひとつも落ちていない。
それに比べて、園子の町には新鮮な魚が落ちていていいなって 


 園子
「だから、落ちていないって(ーー;)」





 若いふたりが子どもを三人も抱えてここまで来るには、
そりゃぁ生活の苦しい時期もあったでしょう 


 明日の食い扶持もなく、目の前にはお腹を空かせて泣き喚く子どもたち、
若い夫婦は途方にくれたに違いありません 


 そんな時、町をけば新鮮な魚が落ちている。


 若い夫婦は、海に感謝し、猟師さんに感謝し、そして大地に感謝し、
その魚を袂(たもと)に詰めるだけ詰めて、大急ぎで家に帰ったはずです。


 園子(コチサ空想)
「おーい、子どもたち。お腹を空かせている子どもたち。
お魚だよ、お魚だよ、母が新鮮なお魚を拾ってきたよ、さぁおべ   


 その言葉が終わらないうちに、我先にと駆け出し、
つぎはぎだらけの母親の着物の袂から生魚を掴み取り食いつく、三人の子どもたち・・・  





 コチサ
「はぁ~ 


 園子
「何が『はぁ~』よ。ため息尽きたいのはこっちの方よ。
なんで、子どもたちが生魚を奪い合うように食べるのよ。
なんで、私がつぎはぎだらけの着物を着ているのよ。
想像が時代劇になっちゃってるじゃない<`ヘ´>」


 コチサ
「子どもたちにとっては、奪い合うように生魚を食べたことも、今では良い思い出さ 


 園子
「食べてないわよ。
で、結局が言いたいの?」


 コチサ
「香川に住んでいても、山側のことばっかりで、
海側のことなんか全然知らなかったんだなぁと思ってさ 


 園子
「家の窓から、海が見えるか山が見えるかだけで、他は変わらないわよ。
もちろん魚なんて落ちてないしね(-"-)」


 コチサ
「魚、ちてないんだ 


 園子
「しつこいな 





 窓から見える景色だけが全てじゃない。


 さぁ、外に飛び出していてみよう 


 そこには、新鮮な魚以上に、新鮮で新しい発見と驚きがあるんだ! 





 園子
「わが家を使って、なに青春っぽくまとめてるのよ 


コメント:

四国って
セブンイレブンなかったの?

Re: タイトルなし

> 四国って
> セブンイレブンなかったの?

コチサも、ニュースで知りました。

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