雪女 

雪景色の画像


 今週いっぱいは、まだ残暑が続くそうで、相変わらず寝苦しい夜が続きます 


 しかしコチサは都合の良い人間に生まれたらしく、雪山で遭難しているを見ていました 





 コチサ
「寒いよぉ、いよぉ 





 現実は、汗をだらだらかいて、寝返りを繰り返しているのにも関わらず、
夢の中では寒さに震えています 


 吹雪の彼方に、コチサはようやく暖の取れそうな朽ち果てた山小屋を見つけました 





 コチサ
「助かったぁ、これで凍死は免れる 





 建て付けの悪い山小屋のドアを、なんとかこじ開けて室内に入るコチサ 


いらっしゃい 


 先客がいました 


 白装束に長い髪、どうやら雪女さんのようです 


 雪男ではなくて良かったと思いながら、


吹雪が収まるまで、ご一緒させて下さい 


と頼むと、


ニッコリ笑った彼女は、


あなた、吹雪が収まると言うことは、
どういうことだかわかっているのかしら
 


と問いかけました。


 多分、吹雪が消えれば雪女さんも消え、
コチサも、彼女に連れ去られて共に消え去るという意味でしょう 


 でも今は、この寒さからの凍死を防ぐ事が一番大事です 





 コチサ
「その件につきましては、後ほど検討することにして、今は室させて下さい 





 そして、コチサと雪女さんの長いが始まりました 


 話を聞いてみれば、彼女も苦労をしています。


 「雪女=悪女」という図式は、考え改めなくてはいけないなと思いました 


 山小屋には、遭難者向けの緊急食料が置いてありました 


 コチサと雪女さんは、その冷凍あんパンをかじりながら、
夜を明かして語り合いました 





 コチサ
「雪女さんも悲しい『女の性』ってやつを背負って生きてきたんだね 


 雪女
「あなたのように生きていたら、私も女なんかにならずに済んだのに 


 コチサ
「そうは言っても、コチサにはコチサなりの悩み苦しみがあるんだよ 





 時になだめ、時に叱り、コチサは雪女さんの凍った心をきほぐしていきました 


 その優しさは、コチサ自身も「人生カウンセラー」になれるんじゃないかと
思うくらいのものがありました 


 コチサの優しさにほだされたか、思いの丈を吐き出して心が解放されたか、
雪女さんは、コチサに抱きつき嗚咽しています 


 コチサは雪女さんの背中をトントンと叩きながら、「よしよし」といつまでもあやし続けました 





 ジリリリリリ~ン 


 けたたましい目覚まし時計がを告げます 





 コチサ
「あーまた朝が来たよ 





 取りあえず目覚ましを止めに立ち上がると、シーツがびっしょりです 


 そしてこの暑さなのに、氷のように冷たい 





 コチサ
「雪女さんの凍った心を解きほぐしたらいけないね。
彼女自身が溶けてえてしまったよ 





でも、心を解きほぐされて、魂が清らかに召されたのなら、
それは雪女さんにとってもせかも知れない 


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