個人掲示板 

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 はじめ、その掲示板は公的な機関から通達される『区報』や『広報』などが
貼り出される公共物だと思いました 


 コチサのランニング周回コース上にあるその掲示板には、
毎回達筆な字でメッセージが書かれています 


 それは、季節を愛でる言葉であったり、時事問題であったり、日常生活の中で
人々が普通に思い考えることがしたためられてり出されています 





 暫くしてコチサは、

1、その掲示板が個人の敷地内にあること
2、地域住民に対するお知らせなどの掲示物が全く貼り出されていないこと
3、時に『これは読んだ人の反感を買うかも』などの私的な思惑が書かれていること

などから、完全に個人宅の私有物だと言うことを理解しました 


 その掲示板は、一日に何度も書き換わる事もあれば、二日三日とそのままの日もあります 


 「どんな人がなんの目的で書いているんだろう?


 そう感じるのは、コチサだけでなく、そのコースをランニングしたり
ウォーキングしたりしている他の人たちも同様だったようで、
いつしかその場所は、運動中の人たちが、足を止めてくつろぎ、
挨拶を交わすいの場になっていきました 


 見ず知らずの人たちが、掲示板の話題をきっかけに、
会話を交わすことから始まって、お互いが懇意になっていく 


 「これはちょっと言い過ぎですよね^_^;
 「でも、まぁこのくらいは言わないと今の政治は変わりませんよ!(^^)



 などと交わす言葉で、知らない相手との相性を探りながら、
いつしかいくつかのグループが出来上がっていきました 


 「どんな人がこれを書いているんだろう?


 コチサの疑問は相変わらずそこで、
いつか掲示板を貼り替えている姿にいたいと思っていました 





 少しずつ日が短くなったとはいえ、この暑さも考慮すると、
やはり早朝ランニングは午前4時起きです 


 いつものように夜明けと競争してっていると、掲示板の前、朝靄の中に、
小さなおばあさんが箒をもって道を掃いています 





 コチサ
「おはようございます 


 おばあさん
「はい、おはよう。せいが出るね(^^)」





 走り過ぎるコチサですが、おばあさんの手に
丸めた半紙が握られているのを見逃しませんでした 


 きっと掲示板を貼り替えようとして、遠くからコチサの足音に気づき、
用意していた箒をもって変装したのでしょう 





 コチサ
「あのおばあさんが、達筆な掲示板の主なんだ 





でも、自分は隠れた存在でいたいようだし、掲示板に書きることは、
おばあちゃんなりに思うところがあっての事なんでしょう 


 相変わらず掲示板に集う人たちの中には、
「どんな人が、どんな目的で書いているんだろう?」
と言う人がいます 


 でもいずれその声も消えていくことでしょう 


 書いた人が誰かより、確実にその掲示板は、
朝夕のランニングやウォーキングの人たちの憩いの場としての地位を固め、
皆、その恩恵に預かっているのですから 


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