本当にあった情けない話 

電車内の画像


 混んだ電車の中でを読むのは、まぁ本人の自由なので許そう 


 でも、いくらちょうど良いところにあるとはいえ、
コチサのを本置きにして読まなくてもいいだろ! 





 本人も意図してやっているのではないことは、コチサもわかります 


 片腕をつり革にかけ、身体を斜めにしてもう一方の手で
単行本(単行本だよ単行本、文庫本じゃないんだよ(^_^;))を
開いて読んでいるのですが・・・


 やっぱりくなるんでしょう・・・


 手首の力が少しずつ緩んできて、本が下がりかけたちょうど良いところに
コチサのがあるものだから、そこでストンと止まります。









 コチサ
(気づいておくれよ。確実に本が軽く感じるだろ(/_;))





 そう思うのですが、根が小心者のコチサはなかなか言い出せません 


 この光景は、傍から見れば結構笑える光景なので、
本を読んでいる当人以外の人たちは、みんな気づいています 


 電車の揺れに合わせて、本が上下し、「コンコン」とコチサの頭をきます。






 もう泣きたいです。





 コチサ
(おい、背の高いお兄さん。
背の低いコチサが、あなたのおかげで大衆のいものになっているんだぞ(-"-))






 心の声でどんなに叫ぼうと、現実には一言もせないコチサです 


 しかし、事態は好転するどころか、悪化の一途を辿り始めたようです。


 お兄さんは、立ちながら、それも本を読んでいる状況にも関わらず、
「こっくり、こっくり」を漕ぎ出したのです 


 もはやお兄さんの握力は、無いも同然です。


 本来ならここで本を落とし、我に返って目覚めるところですが、
落とすべき本は、コチサの頭上で完璧な状態で安定しちゃってます。









 コチサ
(どうしようか? ここで頭をって本を振り落とす?
でもそんな事をすれば、この光景から目が離せない他の乗客から
『いじわるな女』と思われるかも…(ーー;))






 だからと言ってこのままの状態に甘んじていては、『まぬけな女』です 


 とりあえず、背伸びをしてみました 


 ゆっくり本を持ち上げれば、眠っているお兄さんも気づくかもしれません。










 コチサ
(そぉーと、そぉーと(・。・;)





 しかし、またもや事態は悪化しました。


 かろうじて本を支えるように添えられていたお兄さんの手が、
コチサの背伸びと共に、本から完全にれたのです   


 この状況は、もうただ単に、
満員電車の中で、頭に開いた単行本を器用に載せている変な女(p_-)
です。


 周りの乗客が、必死に笑いをこらえている様子が手に取るようにわかります 


 そして、もうこの後の展開に目が離せませんという待感がヒシヒシと伝わってきます 


 この乗客たちは、コチサのこの後の展開を見届ける為なら、
一駅二駅くらい乗り過ごしても構わないくらいの気持ちなんでしょう 





 コチサ
(このまま、頭に本を載せたまま人ごみを歩いて、
ひとつ先のドアまで行ったら拍手されるだろうな(-_-;))






 コチサの中にある大道芸人がそう語りかけます 


 コチサが動き出せば、周りの人も率先して道を開けてくれるくらい、
車内の空気は期待感に満ち満ちています 


 ところが・・・


 想像ではいろいろ考え、「これは千載一遇のチャンス、ウケルぞ(*^^)v」と思うのですが・・・


 現実は、ただただ
頭に単行本を開いて載せている女


という屈辱的な光景に耐え忍ぶだけで、足など一歩も動きません 


 電車が駅のホームに到着し、スピードを落としたことで、
単行本は慣性力によってスーと頭の上を滑り出し、
コチサの肩を叩いてから、肩掛けカバンの上に不時着しました 


 その音で目を覚ましたお兄さんは、「すみません」と軽く頭を下げ、
本を取り、降りていきました 


 その「すみません」は、本がコチサのカバンに落ちてしまったことには充分な「すみません」だけど、
現実はうのに…


 そしてコチサも、周りの乗客の妙な失望感のようなプレッシャーにけ、
いたたまれずに、お兄さんの後を追うように電車を降りたのでした 


つり革の画像




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