クロックポジション 

掛け時計の画像


 研修の一貫で、お昼のお弁当を『クロックポジション』で食べる事になりました 


 『クロックポジション』とは、覚障害者の方に、
目の前の状況を時計の文字盤に見立てて案内する手法です 


 例えば、
12時の方向に○○があります
3時の方向に○○があります
などのように使います。


 で、今回はコンビを組んだ相方と、幕の内弁当を買って、
お互いにアイマスクをしての実習です 





 コチサ
「2時の方向に味付け肉があります。 食べて下さい


 相方の研修生(結構若い男性)
「(正確に食べます(^^)v)」


 コチサ
「6時の方向にがあります。 食べて下さい


 相方
「(今回も的確(^^)v)」


 コチサ
「今度は難しいかもしれません。 4時の方向にお香があります。 食べて下さい


 相方
「あのー、味が濃いのばっかりなんで、そろそろご飯を指示してもらえませんか?」


 コチサ
「それは失敬。 ご飯は9時の方向です。 食べて下さい





 、、、とまあ、こんな感じでうまくいって、次は交代、コチサの番です 


 コチサの場合、好き嫌いが激しいので、事前に相方には申し送りをしておきました 


 茸は嫌いです 


 玉子焼を最初に食べると「幸せの黄色い玉子焼」になるので、最初に指示してください 


 ご飯は盛で食べるタイプなので、必ず二回続けて指定して下さい 


 、、、などなど。





 相方
「4時の方向に玉子焼があります。 食べて下さい」


 コチサ
「(やったぁ玉子焼(#^.^#)) うん、甘くて美味しい 


 相方
「(あっ(/_;))」


 コチサ
「?」


 相方
「1時の方向にさつま揚げがあります。 食べて下さい」


 コチサ
「了解。甘めのさつま揚げも美味しいね。
視覚に頼らず味覚に集中するから、余計に材の味が感じられます 


 相方
「はぁ、、、そうですか(^_^;)」





 そんな感じで、クロックポジション体験は無事終了 


 アイマスクを外すと、、、





 コチサ
「どゆこと? 


 相方
「そうゆうことです(ーー;)」


 コチサ
「椎茸無いじゃん。コチサの食べたの 


 相方
「そんな訳ないですよ。
最初につかんだの、玉子焼じゃなくて椎茸だったのに、
こっちが言う間もなく美味しいって食べてたんですよ。
それに、さつま揚げもってて、あれが玉子焼だったんですよ(p_-)」


 コチサ
「そ、そんなぁ。ちゃんと言わなくちゃダメでしょ 


 相方
「言おうと思ったのに、
『 視覚に頼らず味覚に集中するから余計に素材の味が感じられます』なんて言うから、
くて言い出せなくなったんですよ(-"-)」





 クロックポジションがつかみきれなかったコチサが不器用なのはおいておいて、
普段の『れ』というものは、恐ろしいものだと思いました 


 嫌いな椎茸を玉子焼だと思って食べてしまうのは、
視覚に依存しすぎて味覚がいい加減になっている現れなのかと思いました 





 コチサ
「視覚障害者の方なら、椎茸と玉子焼を味覚で間違える事はないよね 


 相方
「そうですね」





 『慣れ』というものは、生きていく中で、とても大切なものだと思うし、
『慣れ』無くしては緊張感で張り詰めて、息さえ吸えなくなってしまうかもしれません。


 でも『慣れ』によって、った感覚や感性もあるはずです 


 こうして、非日常の体験を通して得るものは、
「相手の気持ちを理解する」という本来の目的以上に、
「自分の中の鈍った感覚に目を向ける」というものもあるんだと感じました 


 たくさんの人がたくさんの環境で精一杯生きています 


 助け助けられ、己を磨き磨かれ、お互いの乗効果が、
自分にも相手にも良い結果を導くものとなりますように 





 コチサ
「12時と3時と6時と9時の方向にせがあります。
ただ遠いので、みんなの力を合わせて、上下左右思いっきり伸びをしてんでみましょう 


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