節分 

節分


コチサ
「おばあちゃんは、いいなぁ。
 そんなにたくさんの豆を食べられて。
 コチサはたった3つだよ」

おばあちゃん
「少し食べてええで。
 おばあちゃんは、もう食べ切れんわ」

コチサ
「ダメだよ、年の数だけ食べないと長生き出来ないんだよ。
 食べなくちゃダメだよ」


節分になると、繰り返されてきた言葉です。

それがいつの頃からでしょう。

おばあちゃんが、本当に年の数だけの豆を食べるのがキツクなったのか、

育ち盛りのコチサが、おばあちゃんの言葉を受け入れて、

図々しくおばあちゃんの分まで食べるようになったからなのか、

おばあちゃんは、布団に伏せる時間がだんだん多くなってきました。



毎年節分になると、

「今年こそは、おばあちゃんに年の数だけ食べてもらうんだ」

と意気込むコチサですが、

いざ、おばあちゃんと面と向うと、

「お前も食べぇ。足りんやろ」

という優しい誘惑に負け続けたものでした。



そして・・・何十年の歳月が流れ・・・今日・・・

○十△個(ここは絶対にボカシなんだい(ーー;)!)の豆を前にして、

「コチサは、おばあちゃんの年を何個奪っちゃったんだろ?」


  心配をかけた事、
  苦労をかけた事、
  辛い思いをさせた事、
  悲しい思いをさせた事、
  反抗期ですねた事・・・


そんなこと全部を、豆のせいにして振り返ります。



だって、そのひとつひとつを思い出して謝っていたら、辛くて申し訳なくて・・・

そしてどうしても、もう一度おばあちゃんに会いたくなるから・・・



だから、

「おばあちゃん、節分の豆、たくさん食べちゃってごめんね。
 おばあちゃんの長生きを奪っちゃってごめんね」

そう明るく謝るしかない・・・



おばあちゃんの四十九日から三日後に、

はじめて、おばあちゃんのいない節分がやってきた・・・

コメント:

そうですか。
年末のコチサニュースで、おばあちゃんのご逝去の事を知りましたが、それから49日を過ぎたんですね。
コチサさんの中で、おばあちゃんは、これからもずーと生き続けていくんだと思います。

Re: タイトルなし

> そうですか。
> 年末のコチサニュースで、おばあちゃんのご逝去の事を知りましたが、それから49日を過ぎたんですね。
> コチサさんの中で、おばあちゃんは、これからもずーと生き続けていくんだと思います。


ありがとうございます。
結局、昨日コチサは、おばあちゃんの分まで豆を食べました\(^o^)/

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