小さな出来事 

公園の画像


 おしゃれなこの街のこの公園は、おしゃれな若いお父さんお母さんたちに連れられた
子どもたちの黄色い声が飛び交う、国際色豊かな公園です 


 ブランコや滑り台も、おしゃれにデザインされていて、どの一画を切り取っても
絵になる幸せな家族の構図が出来上がります 





 突然・・・

 らせん状をしたすべり台から悲鳴があがり、
長めのフレアスカートをパラシュートのように頭の上まで広げて、
パンツ丸出しのママが滑り降りてきました 


 滑り台も昔の鉄の一枚板状のものから、今は「そろばん」のような設計のものが多く、
途中で止まることなく安全に下まで滑ってこられるものが多くなっています 


 ママは何かの拍子で、予定を狂わせたのでしょう 


 結果として、フレアスカートを頭の上まで開ききった格好で滑ってくることになっただけで、
決して家族連れの公園にそぐわない格好をしていたわけではありません。


 むしろ好ましい理想のママのファッションでした 


 こういうとき困ってしまうのは、一緒に遊んでいたグループの仲間たち、
それもパパたちの方です 


 悲鳴のせいで、みんなの視線を一気に集めたのは周知の事実ですから、
「見なかった」風を装うのは不可能です。


 気まずい引きつったような笑いでなんとかその場をしのごうとみんなが努力をするのですが、
場の囲気が変わったのは、たまたま歩いていたコチサにまで伝わります 





 コチサ
「まだお昼前だし、これからみんなでレジャーシートの上でお弁当を食べるんだろうし、
どうするんだろう(^_^;)」





 でも・・・


 やっぱり子どもは神さまです 





 少女
うわぁぁぁぁぁん! 





 大きな声でひとりの少女がき出しました。


 引きつったような激しい泣き方です 


 その声に、先ほどまで恥ずかしそうにしていた件の女性が、
「ハッ」と我に返ったように子どもに近づき、あやします。


 この少女は、ママのずかしさがわかって泣き出したのでしょう 


 男の子の前でパンツを見せてしまった自分がどんなに恥ずかしいかを想像したら、
ママの気持ちが良くわかって泣き出したのでしょう。


 確かに、あの一瞬、どのママたちもパパたちも、
親を忘れ「普通の女性」「普通の男性」になっていました 


 でも、少女の泣き声を聞いた瞬間に、ママやパパのスイッチが入り、
一瞬にして場の雰囲気がもとに戻りました 





 コチサは、独身なのでこれ以上はうまく書けません 


 その場に遭遇して、客観的に「母親や父親」ってすごいなと感じただけです。


 滑り台のママは、女としてパンツ丸出しで滑り落ちた事は恥ずかしいけど、
母親としてみれば何でもないことなんでしょう 


 周りのパパたちも、男としてパンツ丸出しで滑り落ちてきた女性を目にすれば、
意識して対処に困るけど、父親として、他の母親の出来事とすれば、
「怪我しなくて良かったね」ということになるんだと思いました 





 ポストにハガキを投函しての帰り道、再び公園の前を通ると、
ちょうどお昼のお弁当の真っ盛りでした 


 木れ日を浴びて、サンドイッチやおにぎりを楽しそうに食べながら話しに花が咲く、
パパやママたちのグループ 


 そして噴水のもとでは、さっき大声で泣いた少女も含めて、
半裸の子どもたちが楽しそうに浴びをしていました 


噴水の画像




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