その犬の名はラッキー 

シーズー犬のラッキーの画像
「その犬の名はラッキー♪」


 その犬の名前は「ラッキー」。 飼い主は貞子さん。
 貞子さんは、コチサが最初の手術をしたときに、同じ日に同じ病気で
コチサの次に手術をした女性で、それ以来、交流が続いています 





 母親と二人きりの生活で、定年退職をした後、マンションを購入 


 「年金があるから、ローン返済しながら、余生はここでかに過ごすわ」と語っていました。


 しかし、そんな矢先に、唯一の肉親であるお母さんが急逝。


 貞子さんは「天涯独」の身の上となってしまいました。


 そして、貞子さんが寂しさを紛らわせる為に飼ったのが「ラッキー」です 


 だからか、貞子さんのラッキーへの溺愛は大変なものでした 





 コチサ
「コラッ、ラッキー、今は食事中だ、あっちへ行け!(-"-)」


 貞子さん
「ちょっとコチサちゃん、そんなにラッキーを無下にしないで。
さぁラッキー、一緒に食べましょう 





 田舎育ちのコチサは、動物を飼うことにはれています。


 そして、動物の扱い方もしつけの仕方も、わかっている・・・つもりでした 





 コチサ
「田舎と東京は、犬や猫の飼い方もしつけ方も違うんだね(^_^;)」

 貞子さん
「そんなのわからないわよ。私は習ったことがないし。
でも、これが私のしつけ方。ねぇ、ラッキー(*^_^*)」





 そういって、ラッキーに頬ずりする貞子さん 


 そんな甘やかされ放題に育ったものだから、家の中ではラッキーは様です 





 コチサ
「天下取った気分でしょ(ーー;)」


 ラッキー
「まぁね 


 コチサ
「でも社会に出ると、その苦労知らずがになって自分に返ってくるよ。
今からでも、少しでも苦労して、犬本来のしつけとかった方がいいんじゃない?」


 ラッキー
「大丈夫、大丈夫。ボクは犬だから。一生甘やかされて育つはずだよ 


 コチサ
「でも散歩とかで、他の犬と顔を合わせるの苦手でしょ。基本、内弁慶でしょ(p_-)」


 ラッキー
「まぁね。でもそんな時も、ご主人さまから離れないから大丈夫だよ 





 貞子さんもラッキーも幸せなんだから、こんな形の飼い方もあるんだなと思ったものでした。


 ところが・・・


お散歩道の画像
「ラッキーのお散歩道」



 先日、久しぶりに会った貞子さんに、ラッキーの姿はありません。


 一心同体で、かたときも離れることはなかったのに・・・


 そして、貞子さんの顔はこれまでになくやつれてげっそりしています。





 コチサ
「あれ? ラッキーは?」


 貞子さん
「ラッキーは今、病院にいるの? これから5時間は私がひとりになれる時間(-_-)」





 ラッキーは、なんかの病気になってしまい、
人間で言うところの「人工析」みたいなものをしているそうです 


 それが週に4回、一回8,000円もかかるそうです。





 コチサ
「・・・ってことは、週に32,000円で、一月なら128,000円!」


 貞子さん
「そうかな? 私は年金暮らしだし、マンションのローンもあって・・・」


 コチサ
「いつから、その治療を受けてるの?」


 貞子さん
「かれこれ一年かな。もうそんなに長くないのはわかってるから、
最期まで治療は続けてあげたいんだけどね 


 コチサ
「・・・」





 その日コチサは、ラッキーと顔を合わせることなく、貞子さんとれました。


 もしラッキーと顔を合わせてたら、どんな会話をしたことでしょう。





 コチサ
「辛いかい、ラッキー」


 ラッキー
「まぁね。でもたぶん別の意味で辛いかも 


 コチサ
「そだろね」


 ラッキー
「ねぇ、田舎だとボクはどうなっていたかな?」


 コチサ
「そんなの、お前が一番良く知っているでしょ。
犬としての本能は、田舎も東京も変わらないんじゃないの?」


 ラッキー
「そだね。でも、今のボクはどうすることも出来ない 


 コチサ
「うん。でもそれは貞子さんもわかってるよ(・。・;」





 田舎も東京も、飼い犬・飼い猫に対する「」は同じだと思います。


 ある朝起きてみると、飼い犬が突然いなくなっていたりすれば、コチサも家族もしみます 


 でも、最近の様子や身体の衰えなどから、彼らが本能として
「死に場所」を求めて旅立っていったんだとわかれば、家族は深追いはしません。


 「動物には、他の動物に死に顔を見せない。その種だけの亡骸が集う場所がある。
そしてそこは、その種以外の動物たちにとってはアンタッチャブルな聖域なんだ」



 コチサの子どもの頃、田舎の子どもたちは、そう教わって育ってきました 





 ラッキー
「ボク、何もしつけられてないし、どうしていいかわからないんだ 


 コチサ
「お前のせいじゃないし、もちろん貞子さんのせいでもないよ」


 ラッキー
「ボクどうしたらいい?頑張って長生きすべき?それとも・・・


 コチサ
「今のお前は、それを選べないだろ。何も考えずにやかな気持ちでいなよ。
なるようにしかならないよ」


 ラッキー
「うん。そだね」


 コチサ
「ねぇラッキー?」


 ラッキー
「ん?」


 コチサ
「コチサ、お前を嫌いじゃなかったよ 


 ラッキー
「知ってる。でも随分田舎くさいかわいがり方だと思ってた。ーって思ってたよ 


 コチサ
「失敬だな!


 ラッキー
「ねぇ」


 コチサ
「ん?」


 ラッキー
「ご主人さまのことだけど・・・」


 コチサ
「大丈夫だよ。大丈夫。残った人間の心配なんかもう気にしないで、
本来の犬としての本能に戻りな・・・その方が少しは楽になるよ。
あとのことは、人間が人間同士でなんとかするよ 


コメント:

コチサさんは、動物好きを公言しないけど、動物話になると特に優しさが滲み出てきますよね。
田舎では、飼い犬や飼い猫と楽しく過ごしていたんでしょうね。
  • [2012/06/26 13:02]
  • URL |
  • コチサファン一号
  • [ 編集 ]
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Re: タイトルなし

> コチサさんは、動物好きを公言しないけど、動物話になると特に優しさが滲み出てきますよね。
> 田舎では、飼い犬や飼い猫と楽しく過ごしていたんでしょうね。

我が家に最初にきた犬の名前は「ペケ」。
次は「チロ」。次は「シロン」。
猫はいつもみんな「益田タマ」(笑)

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