おはなしピエロ公演-「ふたりのお母さん」 

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「みなさーん、おはなしピエロのコチサです♪」


 今回は、東京赤坂の特養ホームでは2ヶ月ぶりとなる
おはなしピエロ」の公演でした 


 久しぶりなのに、覚えていてくれる人がいて、拍手で迎えてくれるのは嬉しい限りです 


 今回も昭和の時代をテーマにした、市井の人々の「話」を基にしたお芝居です 





 ■今回のおはなしのあらすじ・・・


 自分は施設から引き取られた事を知らずに、毎日元気に過ごしていた女の子。
 裕福ではない家庭なのに、小学校は地元の区立の小学校ではなく、電車に乗って通う私立のミッションスクール。
 6年後、当然そのままエスカレータ式に中学へ進むと思っていたら、地元の区立の中学へのUターン 


 そして、そのタイミングでの母親から「出生の秘密」の告白。


 地元の小学校に通えば、長屋暮らしの生活ゆえ、必ず人の口から「出生の秘密」が耳に入ってしまう。
 そう思って、遠く私立の小学校に通わせたけど、お金が続かず、結局は中学は地元の区立中学へ。
 心無い噂の中で真実が耳に入るよりも、直接自分の口から話そうという「親心」で、泣く泣くそのタイミングでの告白 


 それを聞いた彼女は、初めて、痩せてやつれて病に冒されている母親の姿に気がつきます。
 「なんで、これまでノホホンとして、母のこんな労に、気がつかなかったのか?」


 お互いがお互いを悔いるその後の生活の中で、彼女を探し当てた「の母親」が尋ねてきます。
 性格が正反対の「実の母」と「育ての母」はなぜか気が合い、「実の母」が「育ての母」の看病をする生活が続きます。
 いつのまにか、一心同体のようになった「実の母」と「育ての母」。
 「育ての母」の最期の願いである「娘の嫁入り」が、「実の母」の「悲願」となっていきます 


 そして、親族・家族、お医者さん看護婦さんが介した、「育ての母」の今際の際(いまわのきわ)・・・
 静寂を破る、「実の母」の叫び声。


 「お母さーん、娘の○子は嫁に行くことが決まったわ。お嫁に行けるのよ。
安心して。もう大丈夫よ。お嫁に行けるのよぉ~」


 主人公の彼女は遠い目をして、親族・家族、お医者さん看護婦さんが、笑うに笑えず、異様な光景の中で召されていった「育ての母親」を思い浮かべ、「ねっ、面白いでしょ。まさに真実は小説より奇なりよね」と回想する、というお話です。






 実際の主人公の女性のキャラクターもあって、お話は喜劇タッチで構成しましたが、
「実話」でなかったら思いつかないような展開に、和という時代背景が重なりました。


 本当にこんな事ってあるんだぁと、コチサも取材中に、
どんな顔をして良いかわからなかったほどです 


 でもそこには、このお話を話してくれた実在の主人公の、
ふたりの母親への溢れんばかりの情としみがあったので、
「これなら、おはなしにしても大丈夫」という確信があったのです 


 途中、育てのお母さんが好きだったという、
いしだあゆみさんの「ブルーライトヨコハマ」を何度か挿入しながら、
観客のみなさんも一緒に歌ってお芝居を盛り上げてくれて、
なんとか45分を演じきることが出来ました 


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「コチサの動きに、大笑いしているおじいちゃん・おばあちゃん」

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「歌って・・・♪」

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「踊って・・・♪」

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「語りかけます(*^^)」

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「♪ブルーライトヨコハマ~」





 昭和の時代を生きた、たくさんの人たちの人生 


 聞くたびに、驚き、感激し、時に涙し、大笑いしと、勉強に事欠きません 


 さぁ、次回は、どんな方のどんな人生をお芝居にさせていただくか・・・


 人生を語ってくれた人も、そのお芝居を見てくれた人も・・・
双方に、満足と安らかな気持ちの昇華を誘うお芝居を目指して、
「おはなしピエロ」はまだまだ進を重ねていきたいと思っています 



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