命の糧 

炊飯器の画像


 ど、どうしてくれるんだい!
 コチサの「命の糧」が途切れようとしています 
 大変なことです 





 お母さん
「そんな遠まわしな言いかたせんでええ。おを送ればええんやろ(ーー;)」


 コチサ
「ち、違うんだよ。もうひとつ問題が起きたんだよ 





 異変はずいぶん前から起こっていたのですが、見ないフリをしてきたら、
今朝突然、「ウルトラファイト」こと、
コチサの「炊飯器」が活動を停止したのです 





 コチサ
「ど、どうした。ウルトラファイト!
しっかりしろ、ウルトラァイト 


 ウルトラファイト
「も、もう、無理です。
お願いですから、私をこのまま安らかにらせてください(^_^;)」


 コチサ
「それは困るぞ、ウルトラファイト。
お前がいなくなったらコチサはどうやって生きていくんだ。
今はる。とにかく今は特に困る 


 ウルトラファイト
「お気持ちはお察しします。
最近毎日酷使され、しばらく放って置かれた時期に比べて、
生活が苦しいことはわかっておりました。
それで私なりに最後の力を振り絞ってみたのですが、
もう限界のようです(/_;)」


 コチサ
「ダメだ、ダメだぞ、ウルトラファイト。
お前のおかげで、益田米のみなぎるパワーを、
日々このコチサの体に溜め込んでこれたんだぞ。
がいなくなったらコチサはどうなる? 


 ウルトラファイト
をおっしゃらないで下さい。
『せっかくの日本一の益田米。
一度で良いからIH炊飯ジャーというもので炊いて食べてみたい』
と、よく陰口を叩いていたじゃありませんか(-"-)」


 コチサ
「そ、それは本音だけど、今はるんじゃぁ 


 ウルトラファイト
「振り返ってみて下さい。
私がコチサさまにお仕えしてもう20年です。
その間、コチサさんには裕福な時期もありました。
でもその時、私が『そろそろ限界ですよ』
『買い換えて私を解放してください』と、サインを送っても、
コチサさんは向きもせずに
洋服などを買い込んでおられたじゃないですか(ー_ー)!!」


 コチサ
「そ、そりゃぁ。おゃれは大切だからね 


 ウルトラファイト
「人間、おしゃれより食べることが大切なのではないですか。
コチサさんが東京に出て来られた時、あの狭いワンルームマンションで、
一組の布団と私とコチサさんだけの夜、り合いましたよね。
何があっても頑張って生き抜いて行こう。
私にはこの益田米がある。益田米は元気の源だ。
だから、この益田米を美味しく炊き上げてくれるお前を
ウルトラファイト」と名付ける。
今日この日をれることなく一緒に頑張って生きていこう!
とおっしゃったじゃないですか、それなのに・・・(p_-)」


 コチサ
「もういい 


 ウルトラファイト
「へっ?」


 コチサ
「コチサは、お説教されたり戒められたりするのが嫌いなんだよ。
お前、辞世のが長すぎる 


 ウルトラファイト
「(こ、この人、鬼かもしれない・・・(+_+))」





 コチサ
「というわけでウルトラファイトがれてしまって、
益田米が炊けないんだよ 


 お母さん
「お前、死んだおばあちゃんが持たせてくれた炊飯器に、
そんな言葉をげつけたんか(-"-)」


 コチサ
「だって、うだうだうるさかったんだもん。
IHでもないし、保温も出来ないし、タイマーもないくせに 


 お母さん
もうええ、米は送らん。
もちろん炊飯器なんかも買ってやらん!<`ヘ´>」





 なんということでしょう 


 日頃やさしいお母さんが烈火のごとくり出しました 


 前回、実家に帰ったときに、
電気釜がしくなっていることにコチサは気づいていました 


 ものを大切にする益田家のこと、古い炊飯器は、倉庫の中にしまってあるはずです。
(それもIH炊飯ジャー 


 それをってかけたのに 


 まぁいいや、お母さんはなんか急に感情的になったのでしょう 


 30分もすれば、落ち着いて、コチサにすまないことをしたなと、
かえって低姿勢になっているかもしれません 


 30分後・・・





 コチサ
「やぁお母さん 


 お母さん
「なんや?」


 コチサ
「古い炊飯器が倉庫にしまってないかなと思って・・・


 お母さん
「我が家が、まだ動く炊飯器があるのに、新しい炊飯器を買うわけないやろ(ーー;)」


 コチサ
「(そうだ、盲点だった・・・(/_;))」


 お母さん
「さっきは少し言いぎたな。米は送ってやる。
でも炊飯器は送らんよ。自分で買わんといかんよ 


 コチサ
「それが出来たら、を忍んで電話をしたりしないよ 


 お母さん
「料理手な人は、鍋でも炊くし、最近は電子レンジでも出来るみたいやで。
お前、電子レンジは持ってるんやろ(・。・;」


 コチサ
「持ってるけど、コチサが料理手じゃないことは知ってるでしょ 


 お父さん
「こらっ、相変わらず母さんにタカリよって 


 コチサ
「し、失敬だな、コチサがタカリだなんて 


 お父さん
「なんなら、米と一緒にを送ってやる。それで何とかせい。
益田米は薪で炊くんが一番美味しいで 





 あーぁ 


 電話を切って、ふと振り返ると、とっくに壊れたウルトラファイトのヤツが、
コチサに「アッカンベー」をしていました 


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