おはなしピエロ公演-「鯉の助の決めたこと」
おはなしピエロ公演2016年5月のご報告です。
新しい舞台での二回目のステージです

今回からはビデオ撮影もするようにしたので、いつか編集の腕が上がったら、映像を見てもらえることが出来るようになるかもしれません

さて今回のお話しは…

鯉のぼりの「鯉の助」は食いしん坊な鯉のぼりです。
毎日美味しい空気を食べて大空を泳いでいるのですが、満腹になるという事を知りません。
だって鯉のぼりは頭とお尻が筒状になっているから、おいしい空気もすぐに通り抜けちゃうからね。
どうしても「満腹」の満足感が知りたい鯉の助は、無理を言ってお母さんに尻尾のところを縫ってもらうことにしました。
鯉の助は喜びました。
だって美味しいという満腹感を知ったのですから…
でも…
そうです、鯉の助は空を泳げなくなってしまいました。
尻尾を縫ってしまったので、風が通り抜けないからです。
「当たり前でしょ。
そんなにお腹が膨れたら飛べる訳がないでしょ。
お腹いっぱいになるということは、鯉のぼりでなくなるということ。
でもそれを選んだのは鯉の助、あなたなのよ。
鯉の助、あなたはもう鯉のぼりではないの。
もうあなたは、お母さんやお父さんと一緒に空を泳げないのよ」
お母さんはそう鯉の助に言いました。
鯉の助は鯉のぼりなのに鯉のぼりじゃなくなっちゃいました。
鯉の助は考えました。
こんなに美味しいものをお腹いっぱいに食べられるのなら鯉のぼりじゃなくてもいいかな?
でも鯉のぼりじゃなくなったら…
鯉の助は鯉のぼりの大切な役目を思い出しました。
それは。
「五月五日の子どもの日に元気に空を泳いで、世界中の子どもたちの成長を神さまにお願いしに行くこと」です。
それは鯉のぼりだけに与えられた、神さまのくれた使命です。
鯉の助は悩みました。
「食いしん坊の鯉の助」でいるか?
「鯉のぼりの使命を果たす鯉の助」になるか?
…果たして鯉の助の決断は…
「ボクは鯉のぼりの鯉の助~♪」
「空気を食べてもお腹いっぱいにならないんだ・・・」
「ボク、満腹になってみたい・・・」
「お尻が縫われちゃったー!」
「いっぱい食べられるぞー!」
「お腹が重くて飛べないぞ!」
「やっぱりボクは鯉のぼりに戻りたい♪」
「ボクは鯉のぼりの鯉の助~世界中の子供たちを幸せにするんだ~♪」
今回は「お尻を縫った鯉のぼり



鯉のぼりとして生きる決断をした鯉の助の場面では、お尻を縫った鯉のぼりの仕付け糸を一気にちぎる…そうすると食べたものが落ちて再び空を舞う…そんな演出をしたのですが、果たしてうまくいったのかは、写真を見て判断して下さいね


「良かったよ

「面白かったよ

園児たちからの心温まる(でも少し上から目線?)の感想に励まされ、今回も感謝の公演となりました



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