おはなしピエロ公演-「桜吹雪の子どもたち」
おはなしピエロ公演2016年4月のご報告です

さて、まず写真を…

何かこれまでの「おはなしピエロ公演」と趣が違うことに気が付きませんか

衣装?
衣装は変わりません

毎回、汗びっしょりになったものを洗濯して使っています

そうです、舞台です

なんと保育園の新園舎が落成し、この公演前に引っ越しが完了したばかりなのです

なんと気持ちの良い木の香り…

そしてステージ

まさにこけら落とし公演です

これは失敗できません

新入生や新しい先生方など、コチサにとっても「お初」な事だらけです

気持ちの良い緊張感で臨みます

今回のお話しは…

主人公は、桜の花びら「花びら五郎」です。
桜が満開になり、たくさんの人間が自分を愛でてくれる事が嬉しくてたまりません。
ついはしゃぎすぎて、兄弟の「花びら三郎」や「花びら1万6千郎」などから「うるさい」と文句を言われ、それに反発するとお母さんから怒られる始末です。
そうです、満開の桜は、木がお母さんで、花びら一枚一枚がその子ども、兄弟たちです。
春の日差しを浴びて、花びらたちは人間の向けるカメラに向かって満面の笑顔で応えます。
しかしある夜…
桜の木のお母さんは「花びら五郎」が元気のないことに気が付きます。
母なる樹木
「五郎、どうしたの五郎?」
花びら五郎
「花びら1万3千郎も6千郎も、そして二郎兄さんまで、桜吹雪の花びらになって散ってしまったよ。
もうお母さんの桜の木に残っている花びら兄弟は半分以下になってしまった。
そして明日はボクが花吹雪になって散っていく番だよ。
お母さん、お母さんと離れるのは寂しいし、怖いよ。
わーん」
そうです。
花びら五郎は自分の命がいくばくもないことを知ったのです。
そんな五郎に母は、花びらの命について説明をします。
『
春になると桜の花は、太陽の光をたくさん受けてピンク色に輝いて咲くの。
だから桜の花はピンク色のエネルギーでいっぱい。
ピンク色のエネルギーは幸せのエネルギーのことよ。
人間たちはそのエネルギーを少しでももらいたくてお花見にやってくるの。
そしてお前たち桜の花びらは、体中にエネルギーをたくさんためたあと、お母さんの木を離れ、空に飛んでいくのよ。
何をするためって?
もちろん人間たちに直接エネルギーを分けてあげるためよ。
お前たちが人間の身体に触れると、お前たちのエネルギーが人間の身体に入っていくの。
そしてお前たちもその人間と一緒に永遠に生き続けるのよ。
だから地上に落ちた花びらにはもうお前たちはいないの、あれは抜け殻。
だってお前たちは人間の中でエネルギーになって生きているんだからね
』
それを聞いた「花びら五郎」の顔に笑顔が戻りました。
そして翌朝…
人間に幸せのエネルギーを分け与える役目を担った花びら五郎は旅立ちます。
果たしてその行きつく先は…
「ボクは花びら五郎」
「お花見をする人間たちの声が聞こえる!」
「カメラがいっぱい。ポーズとらなくちゃ♪」
「明日はボクが花吹雪になって散っていく番だよ・・・怖いよ」
「お前たちもその人間と一緒に永遠に生き続けるのよ byお母さん」
「花びら五郎、元気に行ってきまーす♪」
「ピンク色のエネルギーは幸せエネルギー♪」
「幸せエネルギーのお届けでーす♪」
「これは抜け殻・・・」
やっぱり園児たちと直接触れ合いたいコチサは、風に舞う「花びら五郎」のシーンでは舞台を飛び降り園児たちのもとへ…

キャッキャキャッキャと触れ合っていると、物語とは反対にコチサが元気をもらえます

さぁこの新しいステージに立たせていただいていることに感謝して、もっともっと楽しいお話しを届けられるように頑張ろう!


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