ギャルママ1 

オレンジジュースの画像


 小さなフードコートの飲食スペースの一画・・・


 ドリンクふたつ、両手に持って走って来た子どもがバランスを崩し、コチサにオレンジジュースをかけてしまいました 


 れるスカートとシューズ 


 幼稚園ぐらいの子どもは「キョトン」とした顔で立っています 


 「どうしよう? 


 戸惑うコチサ。


 そこへ走って来たママ。


 茶髪でミニスカート、20代前半くらいのいわゆる「ギャルママ」です 


 「もしかして、コチサに逆ギレされたり…


 ますます戸惑うコチサ。


 しかし予想外の展開が…


 ギャルママは、コチサの横を走り過ぎ、調理カウンターに飛び込み「雑巾」や「おしぼり」をひと掴みして、また戻って来ました 


 先ず、コチサのの汚れを優先したようです。


 丁寧に服をぬぐっては、新しいおしぼりに替えて…を繰り返します。


 その間に、お店の人に頼んで床の掃除をお願いしています。


 ひと通りの対応が済んだ後、ギャルママは丁寧に頭を下げ、「子どもの非礼と、自らの監督不行き届き」を詫び、住所氏名を名乗り、かつノートを引きちぎり、その場で住所・氏名・携帯番号までも書き込んで手渡ししてくれました 





 ギャルママ
クリーニング代などが発生するようでしたら、必ずご連絡を下さい 





 そして、その間ずーと「キョトン」としていた息子の手をひき、コチサの前に立たせて謝罪をするように言いました 





 坊や
ごめんなさい 





 この一連の流れの間、コチサはこのギャルママの手際の良さに圧倒されていました 


 ・先ず、服の汚れを取る事を優先したこと
 ・落ち着いてから、住所氏名を名乗り、記載したものを手渡したこと
 ・コチサの連絡先は聞かなかったこと
 ・その場で財布を開けてお金を出すようなマネはせず、かつ「弁済の意志」も明確に伝えた事
 ・最後に子どもを前に立たせてキチンと謝らせたこと



 コチサは、最初に見かけで判断した事を後悔しました 


 ギャルママは、帰り際にも何度も何度も頭を下げ、坊やにも繰り返し謝らせて帰って行きました 





 その日は結構良い服装をしていたので、ジュースをこぼされた時は少しち込みました 


 「クリーニング代くらいは払ってもらわなくちゃ 


 と、イラッっとしたのも事実です。


 でも別れ際には、そんな気分も吹っ飛ぶ爽快な気持ちになりました 


 母として、ギャルママは一生懸命頑張ったのだと思いました 


 手際よく動いて、子どもに正しい行いの模範を示したかったのでしょう 


 でも心のどこかでは動揺していたのだと思います 


 バックから手帳を引き出した時に、落としたのさえ気が付かなかったのでしょう 


 椅子の下に、キャラクターもののハンカチを見つけました 


 コチサはそれを拾うと、


 「良い気持ちにしてもらったお礼だ。
洗濯をして送ってあげよう 


 そして少しだけベトついたスカートを気にしながらも、せな気分でフードコートを後にしました 



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